Take’s diary

Macとマイコンに関すること--ワクワクの製作日記

特殊なiOSアプリが6日で承認された!!for Maker Faire Tokyo 2017

何が特殊か?

 どんなアプリかは、すでに前々回の記事で紹介しましたが、このiOSアプリが今日アプリストアからダウンロードできるようになりました。

 このアプリを実行するには、別途自作ボードが必要。LEPTON1とWROOM02をつないでソースをインストールするだけですが、アプリを審査する側では、動かして確認することができません。また、離れた場所にカメラを置いて動作させる点が特徴なので、この辺りもAppleの厳しい規則に抵触する恐れがあります。最後まで半信半疑でした。それ以前に、なんつったってこっちは1度もアプリ申請などしたことがないんですから...。ボクは規則が大嫌いな還暦過ぎたおじ(おじい)ちゃん。まだまだお兄ちゃんたちには負けられない〜〜〜〜〜。

申請の前準備

 とにかくどうすれば動くのか、そして実際アプリが動かなくとも全ての動作内容が、審査員に理解できるようにしなければならないので、動画を作成。

                       改めて見ると、結構内容があると思うんですが。

 そのほかWROOM02側で使用する部品やソースの説明が必要なわけで、そちらの方はこのブログを追加してます。 テストフライトまでのアプリ修正内容やエラー対策の概要もメモしておきました。
 また応用方法や、目標をアピールするために、Maker Faire出展内容を書いたブログを修正--->一番最初の「メーカーフェア東京2017に出ます」参照

申請はオール日本語!!

 申請を日本国内に絞ると、後からグローバルにするには手間がかかるって記事がありますが、基本Maker Faireに的を絞っているので、日本国内に限定することにしました。そして、名前と住所以外全ての項目を日本語で申請しました。iTunes Connect の登録では、説明内容が全て日本語になってるんで、日本語で受け付けないわけがないですよね。審査はアメリカのアップル本社らしいのですが、日本語を理解できる方が存在するようです。

 結局、一番問題になると思われるApp Reviewに関する審査員へのアピール情報の内容は、以下のようにすごく簡単なものになりました。一切英語の説明文なし!!

・このアプリは小型、軽量、低消費電力の赤外線カメラ画像をWIFIテザリング機能を利用してiPhoneまたはiPhoneで表示します。
・iOSディバイス単独では動かないため、実際のすべての操作内容をビデオ記録しました。
https://youtu.be/r3oXfjMgX1Q
・赤外線カメラ側の使用部品、プログラムソースは次のURLの後半をご確認下さい。
    http://takesan.hatenablog.com/entry/2017/06/22/124803
・Maker Faire Tokyo 2017(2017年8月5〜6日)への出展が決まり、今回の赤外線カメラを超小型トイドローンへ取り付け、iPhoneで画像を再現するプロジェクトで使用を予定しています。出展予定内容の説明は次のURLをご確認下さい。
    http://takesan.hatenablog.com/entry/2017/06/04/201856

驚きの機能を少しでも多くの皆さんに楽しんでいただけるように、また多くの研究・産業開発用途への応用を期待して、無償配布にしたいと思っています。

 その他の内容は、詳しく説明しているブログiPhone アプリ開発 | スマホ・アプリの作り方入門がありますのでそちらを参照して下さい。入力は難解な部分がありますが、エラー処理がなかなか優れているので、なんとかなります。今回のプロモーション用テキストや概要(実際にアプリストアで表示される)については、嘘のない内容でごく当たり前に書いています。

 最後に「審査へ提出」ボタンを押したらローカライズエラー!!。UINewsstandIconがどうのこうのと表示されるのでinfo.plistからNewstand Icon部分を削除して再度バージョンナンバーを変えてUPLOAD。この辺りはエラー内容に応じて修正すれば良いだけです。

さーてどうなるんでしょうね。

審査経過

6月25日 20:00:審査へ提出 すぐに

    Your app (iOS) status is Waiting For Reviewのメールが来る

 6月27日 5:40:審査中のメールが来る。

 6月27日 6:37:リジェクトメールが来る。ガッカリ😞

We found that your app records the user but does not have the proper indicators that the app is recording, as required by section 3.3.8 of the Apple Developer Program License Agreement<https://developer.apple.com/terms/>.

Specifically, your app records video but does not have a clear visible visual indicator that the app is recording. The small red dot at the corner of the screen is not sufficient to be in compliance.

Next Steps

Please revise your app to implement the required means of indicating the recording activity to all parties. Please note that the recording indicator cannot be disabled and your app cannot go blank during recording.

  こんな感じで、すごく遠回しな言い方の内容。共同開発者wiwaoさんに手伝っていただいて、だいたい分かったのは、録画ボタンを押した時に点灯するインジケーターランプが、あまりにも小さすぎるってことらしい。だったらiPhone付属の写真アプリ(ビデオ録画ボタン)に合わせれば良いんじゃねーってことで、

  新しく録音中のビデオを作って

        

            星に願いを...がふるってるでしょ!!

こんなコメントを書いて再申請することにしました。これも日本語

●録画ボタンを変更しました、また、録画中も明確に録画していることが分かるように修正しました。録画中及び再生中の動作は以下の画像を確認してください。
   https://youtu.be/zb3TG6tX-Vo

●録画ボタンを変更しましたので、すべてのプレビューとスクリーンショットを変更しました。

6月27日 19:46再申請(バージョン番号を新しくして再コンパイル&UPLOAD)

6月28日 未明:またまた同じような内容のリジェクトメール!!。内容を見てないというより向こうはWIFIの電波状況を示すインジケーターランプを録音中ランプと勘違いしてる。

6月28日13:12 :今度は慎重に日本語と英語で抗議文を提出。さらに、修正した内容を駄目押しでPDF添付。(今度ばかりは英文を添付

今回提出した最新版アプリ(1.20.2)ですが、録画前と録画中を明確にしたつもりです。
画像中に現れるインジケーターは、赤外線カメラとのWIFI電波状況を示すもので、接続していないと赤く点灯します。
どこが不足しているか、具体的に教えてください。
今回のアプリの説明ファイルを添付します。
It is the latest version application (1.20.2) submitted this time, but I intend to clarify before recording and during recording.
The indicator appearing in the image indicates the WIFI radio condition with the infrared camera, and it will be lit in red if not connected.
Please tell me exactly what is missing.
I will attach a description file of this application

    f:id:TAKEsan:20170630144349p:plain

6月29日15:47 :こんな内容の文書が書き込まれる

We apologize for the delay. Your application is still in review but is requiring additional time. We will provide further status as soon as we are able. Thank you for your continued patience.
Best regards,

これも遠回しだけどなんとなく申請が通りそうな雰囲気

 6月30日6:54:突然審査が通ったメールが来る。 すごく嬉しい!!

そして....

 結局致命的なリジェクトは1回で済みました。最初から録画ボタンがこんな感じだったら、3〜4日で通ることになります。みなさん録画ボタンにはくれぐれもご注意を。あーそうそう。今回のアプリはW&Tで一発検索できます。Maker Faire TOKYO 2017でお会いしましょう。

Maker Faire Tokyo 2017では こんな感じで展示します。

f:id:TAKEsan:20170718183603p:plain

WROOM02側アプリは、こちらの記事に書いてあります。

takesan.hatenablog.com

 

                                では、また。