Take’s diary

Macとマイコンに関すること--ワクワクの製作日記

Intel Joule でビックリしたこと。

ビックリしたこと1

金額がEdisonの4倍超になった!! 高〜〜〜〜〜い。

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              Mouser 価格!!

ビックリしたこと2

見た目が重厚で所有満足度大。

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 Joule本体は安っぽさが微塵もありません。Edisonは本体がアルミ箔で覆われているような感じだったので、価格差分高級感が増しました。おまけにアルミ製の放熱板までついてます。

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    ボード全体が何故か重い。価格が高そうな感じ。小さなLEDが多くて楽しそう。

 Kitのボードは、他のインテル製品と同様相変わらず大変クォリティがよろしい。Arduinoや馬鹿高いTX1用のサードパーティボードとは異次元。

ビックリしたこと3

スピードが速かった。

 pythonが標準で付いているので。前々回使ったPython用のテストを実行してみたら12秒でした。これはPi3やTX1(その後おかしいと思ってTX1のOSをバージョンアップしてから再計測したら11.5秒前後でした。つまりJoulと同等)の3倍以上になります。でも、蛇足ですがIntel i5やi7の方がJouleの2〜4倍以上早いのも確か。消費電力の差を考えたら、こんなもんでしょ。iPhone7が発売になりましたが、向こうはARMの発展版なので、早くなったとしてもCPU性能はこちらの方が多分上です。

 消費電力は確認してませんが、Iot制御を主目的にしてるなら既存のボードの中で、CPUスピードでは最速の部類じゃないでしょうか。(TX1はGPUという名のバズーカを抱えているので比べ様がないけど、ものによってはダントツに早い)Pi3が来年あたりバージョンアップしてもこの開きは埋まらないことでしょう。

ビックりしたこと4

OSがイマイチでビックリした。

 やはりハードメーカーってことでもないんでしょうが、ソフトが全然追いついていません。8月のバージョンはバグがいっぱい。なんでこんなわけのわからないOSをつけたんでしょうか?。Yoctoの進化系ということで、Edisonと同じ使い勝手を想像してたのが、そこにも到達していないような、全く期待を裏切られました。今の所Ubuntuで言う所のapt-get すなわちopkgも全く使えません。なので汎用パッケージのインストールは今の所ソースをダウンロードしてコンパイルするしかありません(PIPはソースからインストールすれば大丈夫)。スピードがEdisonやPi3と違うのでコンパイル時間もあまり気になりませんがっ。このあたりが面白いっちゃー面白いんですが。

 そこでopkgのソースをダウロードしてコンパイルしてみましたが、ライブラリのバージョンが違う(GPMG1.0.0以上にしろとか)と怒られました。一筋縄ではいかないようなので、時期バージョンアップ待ち。今回のOSバージョンは、opkg関連の他のコマンド(opkg.pyとか)が使えるのでメーカー側が入れ忘れたか何らかの理由で諦めたかでしょうけど(私の知識不足だったらごめんなさい)。

 Joule発表時に取り上げてたUbuntuもWindows10もまだ公式に対応していません。(成功している人がいるようですがGPIOが使えないようです。今トライ中ですがうまくいきません)メーカーのコミュニケーション情報を見ると今年中とか。ハード発売をなんでこんなに急いだのでしょうかネ?

すごくビックりしたこと5

 詳細なインストール手順IoT - First-time setup | Intel® Softwareが作ってあるのですが、私が期待していた画像に関する詳細説明が全く無し。ディレクトリ内部を見てみると /usr/share にX11OpenCV が鎮座していて、OpenCVに関してはexampleのコンパイル済みバイナリファイルやPythonのexsampleが存在しています。

 もしやと思い、コネクタを買ってHDMIディスプレイを接続、そしてキーボードをUSB3に直結、再起動すると。

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 なんとディスプレイにログが表示されて、キーボード入力可能!!。startx コマンドを試しに実行したら、Xwindow画面が現れるではありませんか!!。Pi3用IGZOでも汎用HDMIディスプレイでも。TX1には無いデイスプレイを選り好みしないすんなり感。

 USBカメラをつないで、このXwindow画面から

       /usr/share/OpenCV/examples/python/

に行ってpython video.py を実行してみたら、

         

 簡単に画像をキャプチャーしてしまいました。しかも表示のスムーズさは前回取り上げたゲーミングパソコン並み。CPU部分がPi3やTX1とは格段に違うんですから当然っちゃー当然ですけどっ。これって感覚的にGPIO付きの、ハダカの、超小型比較的高速パソコンです。

 なので今回最大のビックリ!! -------ちょっとXwindowが不安定のようですが..........。

 PiとかTX1とかなら当たり前の事ですが、Edisonをたくさん触ってた者とすりゃ、そりゃ驚きます。  

ビックリしたところ6

 取説の何気ないところに書いてあるんですが、何せ英文。Bootを説明通りSDカードにインストールしてもBios選択できません!!すなわち取説に書いてある選択の鍵となるF2キーをScreen接続では認識しないんです。いろいろ調べたら、キーボードはUSBコネクタに直付けしたらいいような.........。認識しました。最初からこう書けばいいのに。--->ただしF2キーだけ認識。他の操作はScreen接続した端末から。

 あと、SDカードは16Gしか受付ません。32Gも64Gも全然ダメでした。メーカーがScanDiskの最速SDカードでもですよ。

 本体付属の超遅い16G SDカードは正常にBoot可能(当然内蔵eMMCも)。それ以上のメモリが必要な場合は、USBしかダメっす。USBメモリにインストールした各種OSを使い分けるには超便利。でも今の所サポートOSは1種類のみ。

 OSをインストールしたUSBメモリは、Edisonの初期の頃のように作業領域が小さく固定されている(全体で4G以下)ので、容量の大きなUSBメモリを使うには、要拡張。他のUbuntuパソコンのGパーテッドで簡単に拡張できました。

 その他

 非常にわかりにくかったのですが、WifiSSH設定は簡単につながりました。 SSH接続状態は反応が鈍くならないので、Pi3やTX1よりWiFiチップの性能がいいような。

 いろいろ変なことを書きましたが、感覚的に基本性能はさすがです。この機器の本領を発揮するのは、時期OSのバージョンアップと、Ubuntuがリリースされた時の様です。とってもすごくなりそうな予感❤️ ってことで 今日もおしまい。 

その後さらにビックリしてしまうこと。

 この記事を書いた当時は、開発環境に落胆して、Intelに今後を託した感じになりました。海外のWebページを読み漁りながら、ほぼ自力で2ヶ月後には、こうなることになります。 

takesan.hatenablog.com

 基本性能の良さが功を奏し、もうiMacUbuntu母艦はいらない感じ!!。と言ったらビックリしていただけマスでしょうか。