Take’s diary

Macとマイコンに関すること--ワクワクの製作日記

Beethoven Baby Grandのツイター交換

電子工作リハビリの一環として

 購入してから13年ほど経過しているスピーカー「Beethoven Baby Grand」のツイターを交換してみました。ミッドレンジ、ウーファーともゴムエッジは問題なし。コーンは樹脂製ですが、弾力は買った時のままつまり全く交換の必要がありません。現状問題ないのですが、以前から音質向上目的でツイターを変更したいと思っていたので思い切って交換を決意。結果的には長い道のりでした。

 メーカーはウィーンアコースティクスで、この頃の機種にはScan Speak製のツイターが使われていました。ネットで調べると、「Beethoven Baby Grand」の下位機種「Mozart Grand Symphony Edition」ではソフトドームツイターD2965/930004 が使われているとか。このシリーズは90000、930000、950000、970000の4機種で6Ω 90dBとなっておりソフトドームとしては能率が高く、型番が上がるほど性能が良くなっている様です。ところが私のBeethoven Baby Grandを調べるとD2964/930004  となっていてこちらは多分4Ωバージョン。

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 スピーカーシステム全体としての公称値が4Ω 91.5dBとなっていました。現在D2904シリーズは中古品も流通していない様です。インピーダンスが違う様ですが、最悪元に戻せば良いことなので、今回は比較的手に入りやすくグレードが1ランク高いD2965/950000を手に入れることにしました。

 このツイターはメーカー出荷時は2個ペアで販売しており、現在は3万円前後。過去にヨドバシで販売していた様で当時の価格は5万円くらいといった高級スピーカーユニットです。一応Amazonで国内販売していたものが4.5万。思い立ったらすぐ欲しくなるもので、水準より1.5万円も高いものでしたが早々に手配しました。

 注文確定後に届いたメールに「Dash Button/Dash Replenishmentサービスによるご注文については、Dash Button/サービス対応デバイスでの対象商品の設定時とご注文時の提供条件(たとえば、商品、価格、税金、入手可能性、送料及び売主)が一部変更されている場合があります。上記「注文内容」を十分にご確認ください。」との注意書きがありました。嫌な予感がしましたが、注文書には新品1セットとなっていたので、とりあえず待つことに....。で、届いたものが

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 1個だけで、しかも1ペアの箱をわざわざ半分に切って乱暴にテープ貼り。おまけにレターパックプラスに入れただけのあんちょこ配送の上に納品代行会社から届いたものでした。1セットとは1個という意味だったんですね!。結局3倍の金額で売っていたことになります。早々に返品処理をして他の方法を探すことにしました。

 次に買いやすいところはセカイモン。こちらは米国から新品2個セット送料税込約3.4万の落札金額と、かなり良心的な金額設定なのでセカイモンは初めてでしたが思い切って購入。4月11日に注文して到着が4月28日なのでまずまずの日数で到着しました。こちらは入札商品を現地で確認するシステムのためかなり安心ですが、到着まではなんとも言えません。で、到着したのが

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 ネット表示通り新品で、おまけに3重のダンボール包装でした。結果的に国内のなんちゃら出店者よりアメリカの方が数倍良心的といった皮肉な結果。

ここからが本番

 今度は単純にユニットを載せ替えただけでうまく音がバランスするかです。もともとのツイターは4Ωらしいので、今回6Ωのものに取り替えると高音のレベルが低くなると予想されます。まーこの辺りは試聴してアンプ側でレベル補正すれば良いかということで、ひとまず載せ替え作業を実施。

 ところが、ツイターの保護プレートが同じ形状同様寸法にもかかわらず、ボックス側の彫り込みにほんの1ミリ以下の違いで入ってくれません。工作精度の差なんでしょうね。ボックス側を加工したくないのでどうするか考えましたが、ビス位置が同じなので保護プレートを交換すれば良いんじゃないかってことで、

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無事おさめることができました。

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見た目は元のままです。東日本大震災で転げ回ったにも関わらず無傷だった頑丈なスピーカーでしたが、去年掃除のとき引っ掛けて倒してしまった時に上部左角にダメージを受けてます。少し残念ですが、愛着の方が上なので一生ものになって行くでしょうね。

肝心の音出し

 始終耳鳴りが止まらないおじいさんですから、当てにはなりませんが10年以上聞き続けてきたスピーカーです。うれしいことに特定の音域でのピークギャップは感じられませんでした。相変わらず魅力的な音で鳴ってくれます。しかも製品のレベルを930000から950000に上げているので、意図していた透明感が増している気配があります。また、大音量でも他のスピーカーユニットに異常が見られないのでまずは成功。最近はスマホで周波数特性が測定できる様で、試してみたいところですが、測ったら測ったで気になってしょうがなくなることはわかっているので、今回は結果が良かったということでひとまず終了。あとはエージングでどうなるかです。

ひとつ楽しみが増えました。